サイト「せんげん台発 自転車散歩」

東武スカイツリーラインの沿線のせんげん台を起点として、週末サイクリストが行っている自転車散歩(ポタリング)を紹介するブログです。その時々の季節を感じられる場所へ出かけるのが好きです。行動範囲は、越谷市、さいたま市、春日部市が中心です。でも時々、レンタルサイクルを活用して、全く異なるところを起点とした自転車散歩を行うことも…。記事を通じて、ポタリングに出かけた気分になってくださいね。

This blog presents you cycling reports started out from Sengendai on the Tobu railway’s Sky-Tree Line by a weekend cyclist. However sometimes, a rental bicycle makes me change starting place of my cycling. I prefer to visit places where I'm able to feel four seasons. Please feel as if you were going out for cycling through posted articles.

2020年9月6日日曜日

国土地理院の地図で元荒川の跡をバーチャル散歩

今日は自転車散歩に出かけようとしましたら突然の雨。仕方なく地図上でバーチャル散歩をすることにしました。少し新しい発見を期待して、日頃利用しているグーグルマップではなく、様々な情報が掲載された国土地理院の「地理院地図 / GSI Maps」を利用してみました。


まずは、せんげん台を含む越谷市北部の標準地図の表示です。よく見慣れた地図ですよね。

(出典:地理院タイル

「地理院地図 / GSI Maps」では、いくつかの地図を重ね合わせて合成することができることがわかりましたので、色々試してみました。上の図の標準地図に、陰影起伏図や傾斜量図を適当な透過率を調整しながら重ねてみると…。
(出典:地理院タイル

陰影起伏図:北西の方向から地表面に向かって光を当て、凹凸のある地表面の北西側が白く、南東側が黒くなるよう作成した図です。(出典:国土地理院 陰影起伏図

傾斜量図: 地表面の傾きの量を算出し、その大きさを白黒の濃淡で表現したものです。(出典:国土地理院 傾斜量図


その結果、現れたのが下の図です。地図の左上から右下方向に元荒川が蛇行している様子がわかりますが、地図中央の「+」印がある周辺に川の跡のようなものが見えないでしょうか? 

(出典:地理院タイル

キャプチャー画像では少しわかりにくいので、その跡と思われる箇所に沿って線を引いてみたのが下の図です。
(出典:地理院タイル、一部線を加筆)

かつては千間台の南端ギリギリまで元荒川が蛇行していたのかもしれません。また、上の図で加筆した箇所ほど明確ではないですが、久伊豆神社の位置を囲むような川の跡も見えませんか?

よく、住宅を購入する際には昔の地図を見るのがよいと言われます。また、ハザードマップと合わせて確認することをお勧めするサイトもあります。上記の川の跡を地図で探すべく、古地図を掲載するサイトを探していましたら、ネット上に「今昔マップ on the web」という新旧地図を左右に並べて対比できる素晴らしいサイトがあることを見つけました!

せんげん台の辺りを表示してみたのが以下の画像です。せんげん台周辺は、昭和28年までさかのぼることができました。千間台西の線路寄り南端に「古川」という集落が記載されていましたが、川の名残を表す地名でしょうかねぇ?
(出典:「今昔マップ on the web」((C)谷 謙二))

 

でも、さすがに上記の川の跡に相当する川が記載された地図は見つけられませんでした。国土地理院のサイトに掲載の古地図ではわからない情報も、陰影起伏図や傾斜量図を活用することでわかる場合あるということですよね。


今週は全く自転車散歩に出られませんでしたが、思わずネット上で昔のせんげん台周辺を散歩した気分になりました。


蛇足ですが、「今昔マップ on the web」で荒川、隅田川、中川の付け替えの様子を見ると、結構すごいですよ!付け替え工事のなされた地区において、明治末期から大正初期と現在とを比較できます。


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